2022年に沖縄県で確認された梅毒の患者が133人(男性92人・女性41人)と1999年の感染症法によるカウント移行過去最多となりました。
2021年の沖縄県の梅毒患者は94人と最多でしたが、それを大きく上回る患者数となりました。
梅毒とは
梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌に感染することが原因の病気です。性行為が主な感染経路と言われています。しかし、感染者の体液や血液に触れ皮膚の傷口や粘膜から感染するケースもあります。
梅毒トレポネーマは酸素が十分に存在する環境の中では生存することが出来ないため、粘膜同士の接触のある性行為は特に注意です。
治療法
ペニシリン系の抗生剤の投与。
症状
第1期梅毒
感染から約3週間ほど減ると、感染の経路となった粘膜や皮膚に硬結やイボのようなものができます。大抵、目立たない場所に出来ることと痛みや痒みが無いため気づかないケースが多いとされています。
また、脚の付け根のリンパが腫れることもあります。
特に治療をしなくても2~3週で症状が一旦消えてしまいます。
第2期梅毒
第1期梅毒の症状が消え4~10週ほど経つと、粘膜や皮膚から体内に侵入した梅毒トレポネーマは血液によって全身に運ばれます。
感染原因の部位を中心に全身に皮疹や脱毛などの皮膚症状が現れます。
手のひらや足のひら(裏)、全身に現れる発疹が特徴的な症状ですが、これらの症状も痒みや痛みがないことが多いです。
特に治療をしなくても数週間~数ヶ月でまた症状が消えてしまいます。
第3期梅毒
第2期梅毒の症状が収まり数年~数十年は何も症状が起きない状態が続きます。多くの場合は梅毒トレポネーマが体内に潜伏した状態で一生を終えるのですが、約30%が再び症状が現れることがあります。
治療しないでいると無症状のまま症状が進行し心血管や神経に異常が現れるようになります。
この時期の症状は様々で、ゴム腫と呼ばれる柔らかい腫瘍が皮膚や肝臓や骨に出来ることや、心臓や神経、脳・脊髄にダメージが出て命にかかわる重篤な状態になることがあります。
感染力の高い時期
感染から1年未満の第1期梅毒~第2期梅毒では梅毒の感染力は大変高いです。症状が出ていない時期でも気づかずに性行為をすると感染を広めてしまいます。
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