沖縄でダイビング中の7人不明と通報
2023年6月19日午前11時48分、沖縄県南部(ルカン礁)の海上でダイビング中の7名が行方不明になったとダイビング船のインスタラクターから118番通報がありました。現在海保による捜索が続いています。
行方不明になった7人は、ツアー参加客5名とインストラクター2名とのことです。潮流を利用し海中を移動する「ドリフトダイビング」のツアー参加中だったと見られます。
続報
14:02
沖縄気象台によると、当時糸満の西の海上では波の高さ2m、南西の風が10~12m/sの気象条件だったとのことです。
続報
14:14
沖縄海上保安本部は、ルカン礁付近で行方不明になったダイバー7人のうち6人を発見したと発表しました。安否については不明です。
残る1人の行方は分かっていません。
続報
15:08
残り1人も無事救助され、救助された7人は全員とも命に別状なしとのことです。
本当に全員救助されて良かった。
事故当時は南南西の風10m/sが吹いていて、糸満フィッシャリーナでは高波を警戒してダイビング船2隻が出航を断念していました。
前日からとても海に出ることが出来るような天気予報ではありませんでした
今日の午前中の天気予報は、南部全域に雷注意報が出ており不安定な天気です。その上大潮で潮の流れが早くなることも予想できます。
風速の予報は以下のように10m/s~13m/sと予想されています。風速13m/sというともう少しで台風時には強風域と呼ばれる風速です。
ダイビングツアーを行った業者は、なぜこのような風速の時にツアーを結構したのでしょうか?
また、波の高さも1.6m~1.7mという予報になっていました。
これだけ波が高ければ浮いているダイビング客を船上から探すのは困難になると容易に予想することは出来ると思います。
ダイビング業者は、潮汐・風速・波の高さの予報を確認し本当に「安全」と判断してツアーを結構したのか疑問です。
ルカン礁とは
ルカン礁は沖縄本島南部の糸満市の西、約12キロの位置にある大きなドーナツ型の環礁です。サンゴ礁が隆起して出来たものです。
ルカン礁では過去にも以下のような事故が起きています。
- 2018年:漁をしていた30代の男性が死亡。
- 2008年:潮干狩りをしていた60代の男性が死亡。
ルカン礁は、東側から南側にかけては断崖絶壁が続き、西から北側はサンゴ礁が広がる斜面になっています。大きな魚などが観ることができきると人気のダイビングスポットとなっています。
ドリフトダイビングとは
ドリフトダイビングとは、潮の流れに乗って移動するダイビングのことです。潮の流れが速い場所がダイビングスポットとなっている場所が多いです。潮の流れに乗って移動できるので楽に移動することが出来る上、大型回遊魚の群れを観ることが出来るチャンスがあります。
しかし、エントリーから最後に浮上するまで参加するダイバーが緊密に連携する必要があります。潮の流れによっては参加者がバラバラになる恐れがあるためです。
上記のような危険が伴うため上級者向けのダイビングとして知られています。
高い波と海上しけ「最悪のコンディション」
本島中部でダイビングショップを経営して15年以上になるマリンレジャー業者は「ルカン礁は水深が深く、潮の流れが相当速い。何かあったら取り返しがつかず、自分なら出港はためらっただろう」。本島南部のマリンレジャー業者も「船の大きさによって波や風の影響は異なる」としつつ、「昨日、今日と南側の海はしけて最悪のコンディション。私たちにはリーフの外に出る判断はできなかった」と語った。
高い波と海上しけ「最悪のコンディション」 ダイバー7人一時不明 出港判断を疑問視する声も 沖縄
波かぶり身を寄せ合う6人 荒波で救助難航
沖縄県糸満市喜屋武沖でダイバー7人が一時行方不明になった19日の事故。漂流者6人は流されないように身を寄せ合って救助を待った。
波かぶり身を寄せ合う6人 荒波で救助難航、海保がとった策 沖縄・糸満市沖
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